『フライの雑誌第43号』の内容の一部

夏場に気になるムシ(来年のための)その傾向と対策

 全国各地のプロショップに聞きました。そちらで夏場に気になるムシ、その傾向と対策を教えてください。

アメリカの竹竿職人たち プレビュー(6)
Hoagy Carmichael ホギー・カーマイケル
阪東幸成

「もしマスターズ・ガイドが出版されなかったなら、バンブー・ロッド界の現在は大きく違っていたと思いますね」
「そうかもしれん。だがあの本を書いたときにはそんな歴史的な意味は考えていなかった。ただ、ギャリソンという偉大なマスターの知識をそのまま眠らせてしまいたくなかった。知りながら何もやらないのは罪悪じゃないかとすら思っていた」

Bjarne Fries in Kiryu 島崎憲司郎

 思い上がりの何様意識やエゴ丸出しの自己陶酔は万国共通の嫌われる要素といわれる。いますねェ…精々十か二十しかない力を百にも二百にも見せようとして極く簡単なことをさも難しそうに言い回して斜に構えてみたり(オエッ)、聞きもしないのに収入の額や高が知れた肩書(笑)などを吹聴したり、話題が自分のことから逸れてしまうと急に不機嫌になったりするのが。これらはいわずとしれた無知と未熟な精神による幼児性だが、世の中にはそんな下司とは正反対の成熟した人々もいるわけで、男でも女でも魅力的な大人というのは大体こちらに決まっている。デンマークの竹竿製作家、ビヤーネ・フリースの場合もまさにそれだ。

スーパーカブで釣り旅に出る人
積載総重量は70キロオーバー
堀内正徳

カタツムリ男、目撃される
 一昨年の夏、北海道のとある湖で奇妙な格好の釣り人が目撃された。釣り人はふくらんだままのフロートチューブを背負ってホンダ・スーパーカブにまたがっていた。強風が吹き荒れていたその日、フロートチューブは釣り人の背中で大いに風をはらんでいた。チューブのほかにも巨大な荷物を積んでカタツムリのようになっているスーパーカブは、見るからに苦しそうにノロノロと国道を進み、やがて湖畔のキャンプ場に消えていったという。

多摩川水族館(18)出張編
続々・銚子川のユラユラ帯 汽水域とは、川底そのものだった!
中本 賢

 銚子川(三重県海山町)の何が面白いの? と尋ねられたら、それは「見える」ということにある。何が見えるのかと言うと、海と川の境目になる汽水域が見えている。
 しかし、見えるからといって誰もがガハガハ喜んで見に来るかというと、そうでもない。これが未知たる場所の未知たる由縁だ。
 そもそも普通は見られない。どんな川にも必ず存在するはずだが、なかなか見ることはできない。たいていは海を手前にして、すでに川の水はたくさんの仕事を終えてクタクタに疲れて濁ってしまっているからだ。
 銚子川には、生活排水が入るような集落が流域に一つもない。そもそも二〇キロにも満たない短い流路のほとんどが山岳地形の中を流れており、川の水は上流部からほとんど汚れることなく河口に至る。したがって、海水パンツと水中メガネにて、いとも簡単に知られざる世界を覗くことができるのだ。