『フライの雑誌第38号』の内容の一部
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特集◎日本の釣り堀(管理釣り場)事情
フライフィッシングを楽しむ人たちが急増していることを受けてか、ここ2、3年とくに関東圏の釣り堀(管理釣り場)の盛況ぶりも相当なものである。
そして、ここ1、2年にフライフィッシングを意識した新たな釣り堀が増えている。あるいはまた、以前はエサ釣りだけを対象にしていたがここへ来てフライフィッシングを受け入れるようになった釣り堀も増えている。
これまで、フライフィッシングが楽しめる釣り堀といえば、比較的首都圏から交通事情がいい地域に集中していた。それは、人口に対して一般の釣り場が少ない(ふつうに魚が釣れる釣り場が無いに等しい)という地域特性の裏返しでもあったろう。ところが、ここ1、2年に新たに増えているフライフィッシングを意識した釣り堀は、必ずしも人口集中地帯近くに位置しているわけではない。経営主体や開設動機も多様になっている。これまでは、養鱒業関係者(企業も含む)や漁業協同組合による経営がほとんどだった。そして両者とも、生産あるいは仕入れた「魚を(釣らせて)売る」ための営業だった。しかし最近は、養殖業と無関係の個人やグループ、自治体や一般企業などが釣り堀経営に加わりはじめ、「魚を売る」のではなく「釣りを売る」ための釣り場が意識され始めている。
ここでいう「釣り堀」とは川利用も含まれているが、現在の日本の鱒類(ヤマメ・イワナ・その他)の釣り場で、釣り堀と非釣り堀の区別をするのは意外に難しい。魚の放流という観点からすれば、双方とも人為的な魚の放流がなされているわけで、魚のサイズと量が違うだけだ。魚の質(美しさや大きさ)からいっても、最近は必ずしも釣り堀の魚が劣っているわけでもない。あえて区別すれば、一般釣り場(漁業協同組合が漁業権をもっている釣り場)の遊漁料とは別扱いの「特別料金が必要になる釣り場」ということになるだろう。
最近は「釣り堀」ないし「特別料金が必要になる釣り場」は、「管理釣り場」と呼ばれることが多い。この特集でも「釣り堀=管理釣り場」という意味で使っている。しかし、考えてみれば、非釣り堀の一般河川や湖沼でも、漁業権がある以上漁業協同組合によって何らかの管理がなされているわけで(なされていなければならないはずで)、「釣り堀」だけが「管理釣り場」というのもおかしな話…ではある。
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特集◎日本の釣り堀(管理釣り場)事情
気になって、行ってみたこの管理釣り場
中野川フライ専用エリア 大戸川ニジマス釣り場 湯原温泉にじます自然釣り場 大井沢釣り人村フィッシャーマンズヴィレッジ 夷隅川フィッシングパーク
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奇跡の管理釣り場にて
備前 貢
僕はライズするアマゴをじっくり釣ったり、ニンフの見釣りで粘りに粘って大きなイワナを釣ったりした。魚は、定期的に放流しているわけではないらしく、日を追って川に馴染み、釣りは増々面白くなっていった。
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全国フライが楽しめる釣り堀リスト
このリストは読者アンケート回答からその所在を確認した各地の「フライが楽しめる」釣り堀約70カ所へ、編集部がアンケートを行い、回答をいただいた釣り場をリスト化したものです。登場する各釣り堀には、渓流タイプと止水(池)タイプがあり、釣り場によって「フライ専用(毛バリ専用)」「フライおよびルアー専用」「フライ専用区あり」「フライおよびルアー専用区あり」「専用区はないがフライも可能」となっています。
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極北の夏(3)サケと遊ぶ人々
ノルウェー、ネイデン川の伝統サケ漁「キャパラ」
中野正貴
午後二時になると釣り人たちが一斉に水から上がり始めた。川はそのまま四時間の休漁に入る。やがて人けのなくなった川面に静寂が訪れた。
スコルトフォスン滝は、ネイデン川きってのサケの好漁場として知られ、夏には国の内外から多くの釣りファンが押し寄せる。川を隔てた村をつないでいるネイデン橋の上に立ってみた。幾重にも連なった滝の落ち込み、橋の下流での釣りのようす、そして、村を囲む丘陵地帯をしっとりと覆った緑の果てしなく続くさま、それらのすべてがここから一望できた。
午後六時近くになると、この橋の上に人だかりができはじめた。地元の住民やカメラを下げた観光客たち、なかにはわざわざ車を乗りつける人までいる。これから橋の下のスコルトフォスン滝でキャパラという大変ユニークなサケ漁が始まるのだ。川辺は再び賑やかになってきた。
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