単行本『釣魚大全第二部

チャールズ・コットン 霜田俊憲

1998年7月初版発行 

B6判(182×128ミリ)240ページ 並製本

表紙2色 本文1色 

本体価格1,500円


『釣魚大全第二部』は「フライの雑誌」第3号から第8号までに連載された原稿を加筆訂正し、新たに注釈を加えたものです。訳者がフライフィッシャーマンであることから、翻訳、注釈は現代の釣り人の立場から書かれています。そのため、いくつか存在する『釣魚大全第二部』の翻訳本の中でも特にフライフィッシャーマンに近しい仕上がりとなっています。原書から転載された繊細なイラストレーションがアンティーク風の本文用紙と相まって独特の雰囲気を生み出しています。また、物語の舞台となったイギリスのダウ川周辺の現代の写真も多数掲載。350年前のチャールズ・コットンの釣りと現代のわたしたちの釣りがどのように違い、どこに共通点があるか、考えるきっかけを得ることができる本と言えましょう。


『釣魚大全第二部』本文ページの一部。

    


目次

コットンの献辞 敬愛してやまない私の父にして友、アイザック・ウォールトン氏にささぐ

第一章  釣師と旅人、道中の邂逅

第二章  ダービシャーの川、そしてコットン邸への到着

第三章  釣り小屋風景

第四章  鱒とグレーリングの釣り方

第五章  フライフィッシングとフライタイイングについて

第六章  パイク・プールの釣り

第七章  一月から五月までの毛鉤とメイフライ

第八章  六月から十二月までの毛鉤

第九章  旅人の釣り

第一〇章  コットンの鱒料理

第一一章  鱒とグレーリングの底釣り

第一二章  鱒とグレーリングの中層の釣り

ウォールトンの献辞 私のもっとも尊い友 チャールズ・コットン殿へ

隠棲 アイザック・ウォールトン氏に捧げる連詩

チャールズ・コットン、人と生涯

チャールズ・コットンの釣り

コットンとウォールトンの友情

あとがきにかえて


名著『釣魚大全第二部』のほとんどはフライフィッシングに関する内容なので、その翻訳は自身がフライフィッシャーマンでないと難しい部分が多い。それも英語をよくこなすだけでなく、この釣りの歴史や現状について幅広い知識を兼ね備え、なおかつこれが肝心なことだが、悩み多き詩人でもあったコットンその人についても一家言持っているに越したことはない。霜田俊憲氏はこれらの理想条件をすべてクリアする得難い訳者である。その意味でもこの本は画期的であり、こう訳してこそフライフィッシング、耳を澄ませば川の音が聞こえてきそうだ。あの時代に「こんなことまでやっていたのか」という驚きの数々と心からの尊敬。ぼくたちは先覚者コットンの落ち穂拾いをしているにすぎない。(島崎憲司郎)


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