フライの雑誌-第109号


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フライの雑誌大特集カモ尻(CDC)大全

CDC来日30周年記念|知られざる真実と日米欧の最新事情、よく釣れるフライパターン

●フワフワしていてちょっと脂っぽくて、パウダーフロータントと相性がよくて、用途範囲が広い。どうしても釣れないライズにCDCを使って巻いたフライを投下して、何とかなったという経験をお持ちの方は多いだろう。

●CDCは1986年に初めてヨーロッパから日本に入ってきた。「カモのお尻の毛」という妙ちきりんな名の、誰も見たことのない羽だった。ところがこれが信じられないくらい釣れる、魔法の毛だと大騒ぎになった。

●CDCを使ったフライはヨーロッパで生まれ育ち、日本で爆発的に開花して、米国へ海を渡った。今やCDCは世界中の釣り人から頼られるマテリアルだが、日本における〝CDCビッグバン〟が現代のフライフィッシングに果たした貢献は大きい。

●CDC来日30周年を記念して、CDC新時代への扉をノックする。

・特集に登場する釣り人たち   
東 知憲/マルク・プティジャン/レネ・ハロップ/シェーン・スタルカップ/和氣博之/米田賢治/齋藤信広/樋渡忠一/小池要/岩谷一/井上逸郎/七輪会の皆さん/牧 浩之/宮﨑泰二郎/島崎憲司郎

【豪華連載陣】 新連載[魚の性格]近藤雅之

シマザキフライズ with CDC 2016 島崎憲司郎

発言! 最近の[外来生物行政]にもの申す

※第109号もカラー増、大ボリューム144ページ

・・・
『フライの雑誌』第109号
本体1,700円+税〈2016年8月5日発行〉
ISBN 978-4-939003-67-7


内容紹介





































◎フライフィッシングのある暮らし
季刊[フライの雑誌]第109号 目次

第109号もカラー大増ページ

002 「これを釣りたくてやってるんだよなぁ。」
第108号特集◎[日本のスチールヘッド]その後 奥田巌啓

流心をフライが外れそうになったその時、鈍く、重たいアタリがやってきた。力強く、大きなストロークで首を振る。そして一気に走り出した。アメマスではない。間違いなくスチールヘッドだ。

004 発言! 釣りと「似て非なるもの」 最近の「外来生物行政」にもの申す
山田二郎

外来生物の防除事業は予算縮減せよとの外部評価を受けたが、逆に増額された。外来生物に関する制度は、運用に大きな問題を抱えているようにみえる。釣り人の意見を社会へ向けて発信できるような理論構築、理論武装を行う場がほしい。賛同いただける方はいないだろうか?

009 カラー 優しき水辺 第102回
斉藤ユキオ

010 獲る側からCDCを考える フライ職人のひとりごと15
牧 浩之

自分で捕獲したカモからCDCを採取すると、あっという間に指がベトベトになる。僕が2年前に捕獲したマガモのナチュラルCDCは、今も指で触れば脂がにじみ出てくる。何が違うのか。

大特集◎カモ尻(CDC)大全
●CDCを使ったフライはヨーロッパで生まれ育ち、日本で爆発的に開花して、米国へ海を渡った。今やCDCは世界中の釣り人から頼られるマテリアルだが、日本における〝CDCビッグバン〟が現代のフライフィッシングに果たした貢献は大きい。

●CDC来日30周年を記念して、CDC新時代への扉をノックする。

・フォト紀行 岩谷一
・隣人のCDCフライ マルク・プティジャン/シェーン・スタルカップ/レネ・ハロップ/和氣博之/齋藤信広/樋渡忠一
・市販CDC一覧 編集部

・ガラパゴスをつなぐ羽根 ─CDCの浸透力 東知憲
CDCとは、その使用法において、ガラパゴス化と平板化というまったく異なった二方向の影響を受けている素材だ。
ヨーロッパの一部で使われていたこの超優秀マテリアルは、メディアの力によって短期間に全世界に知られるようになり(『フライの雑誌』も大きな駆動力だった!)広まっていった最大規模の実例といえるかもしれない。エルクヘア、パラシュートポスト、アントロンなど、さまざまな新素材がちいさく始まり、世界に広まってきたが、CDCはその特殊性により、各地に独自のタイイングスタイルを育てている。日本も、もちろんその中の大きな一つの島だ。アメリカの事情を調べるため、スコット・サンチェスに電話をかけてみた。

・実戦CDCフライ本気の10本 現場で育ったフライたち 和氣博之
釣りとは不思議なもので、やればやるほど釣れない魚の存在が気にかかるものだ。当時、どうしても釣れないヘッド・アンド・テールのライズがあった。これを釣るために考え出したユスリカフライがある。ハッチの途中のユスリカをイメージした。CDCファイバーをループにすることにより、気泡をためて沈みづらくなると考えた。

・猟師になって知ったCDCの真実 牧浩之
カルガモからは4.5cm前後の大きさのCDCが安定して得られる。しかし写真のようなXLサイズは1羽あたりの枚数は少ない。10枚生えていれば大当たりだ。ファイバーは密集していて、アヒルやグースのCDCのようにスカスカの羽根がない。カルガモには特に3cm前後の使いやすいサイズが豊富に生えている。

・万能フライ〈O.S.P.〉 齋藤信広
実際に使ってみると、魚の反応は明らかによかった。流れでもよし、止水でもよしの万能フライである。CDCの使い方の概念は変わり、釣果も大きく変化していった。私の知る限り、CDCを沈める素材として使った毛鉤はOSPが日本で初めてではないかと思う。

・虫のふるまいを表現するCDCソフトハックル 樋渡忠一
CDCをソフトハックル風にタイイングするとき、以前は普通にストークごとシャンクに巻きつけてハックリングしていた。18番以下には巻けないのが難点だったが、数年前に違う方法を編み出してからは22番以下でもタイイングできる。

・CDCに頼るなよ 米田賢治
「わかんねぇ~だろう! このウィング材は、先週スイスの宮﨑さんから届いた、カモのお尻の毛なんだ。家に着いたらさ~、見せてやるよ。」

・〝絶対に釣れない魚〟があっさりと 小池要
小さなのを食べている。ニジマス釣りにも飽きてきたので、当時絶対の信頼を持っていた#20のグリフィスナットを流してみたが、完全に無視された。どうしても釣りたくなった。

・綿毛のように 岩谷一
フライボックスから長いこと使っていなかったCDCダンを取り出して結んだ。(CDCってこんな時に使うんだろう) CDCダンをキャスト、一発で出た。

・市販CDC最強を決めようじゃないか 七輪会の皆さん
本誌は消費者の味方である。くもりのない視線で、どれがいちばんおトクなCDCのかを素直に決めてみればええんや、という企画を立てた。太っ腹には自信のある編集部員がとても少ないお小遣いから腹を切り、市販のCDCを買い集めた。13袋、総額14000円超。ギョーカイ筋とはなんの関係もない釣り人がおススメする「市販最強CDC」は何か。 やらせなし。

・なんで今さらCDC? 堀内正徳
自分のカモの毛フライが、ぽつねんという感じで水面に浮かび、すぽんと魚に吸い込まれた瞬間の映像を今でも鮮明に覚えている。これだからフライフィッシングはやめられないのだろう。

・鴨(の毛)狩り狂騒曲 T・エンテンタイヒ/鴨尻太郎
さあ、長いことまぼろしのマテリアルと呼ばれていた、本物の鴨の油腺の毛入手獲得の試みをめぐってくりひろげられる、笑いと涙に満ちた物語の始まりです。

・「ヨーロッパのカモの毛パターンの歴史と現在」四半世紀後の補充として 宮﨑泰二郎
いまあらためて日本におけるCDC黎明期から流行期までのシーンを概観して思われるのは、それまで未知のフライマテリアルであったCDCに着目した中沢さんの慧眼と、その仲間たちの進取の気性のことで、彼らなしではその後アメリカまで伝播した和製CDCルネサンスは起こり得ず、これは鉄砲伝来と種子島のすぐれた鍛冶職人によるあっというまの地元生産とその後の全国普及、のちには海外輸出までしたというお話のミニチュア版のようでもあり、、、

・シマザキフライズ with CDC 2016 島崎憲司郎
CDCシナモン・アント2016/M&Cバリアント2016/スパース・アイカザイム2016/マシュマロ メガクリケット2016/CDCパラシュート2016/マシュマロ バザー 2016/アイカザイム2016 Marshmallow Mega Criket 2016/Marshmallow Buzzer 2016/IKAZAYIM 2016

074 2016年初夏
堀内正徳
犀川(長野県)/中禅寺湖(栃木県)/静内川(北海道)/浅川(東京都)

076 新連載 魚の性格1 湖のブラウントラウト ─ 岸際のテレストリアル
近藤雅之
釣り人が少なくなった7月半ばの中禅寺湖、ブラウントラウトは大胆になる。セミの後にメインの餌となるビートルを模したフライが水面に着水した瞬間、石でも投げこんだかのような派手な音とともに出た。朝7時、夏の朝日が魚を照らした。

078 隣人のシマザキフライズ2 アイカザイム
井上逸郎
マテリアルはCDCとボディ材だけの男らしさが好き。開発者の島崎憲司郎さんがYouTube動画で巻いているストレッチボディ式の〈アイカザイム2016〉はCDCの長さがバラバラだった。毛が不規則に動くのがいいのか、明らかに魚の出方がいい。

079 この夏のおススメ「ランディングネット麺」 冷やし中華はじめました。
田中祐介
渓流でどうやって冷やし中華つくるのかって? そのレシピから同行者を震え上がらせ、また同時に、そのおいしさから感涙間違いなしの〈電車でゴー!〉秘伝のメニュー、その名は「ランディングネット麺」。

082 最終回・拡大版 本流の[パワー・ドライ] Power Dry Flyfishing4
坂田潤一
大きなイトウを水面上のフライにアタックさせたい! という目標が、年月を重ねていくにしたがい、偶然も重なってちょっとずつ形になってきた。[パワー・ドライ]の釣りでは、フライは大型のウエイカー・スケーターパターンを使用する。フックサイズは2番~04番。[パワー・ドライ]の概念とダウンクロス・スウィングのコツ

092 トラディショナル・スペイキャストの基本スタイル4 まとめ フライ業界サイドビュー9
川本 勉
スペイキャストでは「美しく」ループを展開することが求められます。「格好良く」ではないことをこれまでの説明をお読みいただいて理解されているはずですが、WFラインで飛距離を重視すると大切なことを見落としがちになります。

096 海でシンキングラインはどのように沈み、フライはどのように動くのか?
悩まないフライマンたちへ45 中馬達雄
海でストリーマーを動かしている時、シンキングラインで遠く深く沈めたら、ラインもフライも見えません。しかもほんのゆるい潮の流れがあるだけで、海中には3次元の見えないたるみが生じています。

100 メルトダウン五年後の釣り ワカサギ釣りと放射能汚染 釣り場時評82
水口憲哉
東日本大地震にともなう東京電力福島第一原発のメルトダウンによる放射能汚染から五年余り経過した。『淡水魚と放射能』で検討しての後、現在までの情況を考えてみる。

104 トピックス
外来種を排除する行政の施策へ子どもを動員するのは大反対です。/「わたしのオイカワ釣り場がつぶされた」、その後の意外な展開

105 アラスカ流・ベアーサバイバル 現代アラスカ・フライフィッシング事情7
ウッディ小林
アラスカでは「クマ避けの鈴」とは絶対に呼ばない。鈴の音でクマが逃げることはない。出会い頭に双方がびっくりして襲われる、という想定での話だ。人間を恐れない習性をもってしまったクマには無力。むしろ人間の存在を知らせることになり、近寄ってくる。

110 ニジマスものがたり4 ─研究者として、釣り人として
加藤憲司
現在ニジマスは世界中で自然繁殖しており、かれらが生息していない大陸は南極だけだといわれている。なにしろ、あの常夏のハワイでさえ、標高の高い渓流には、移入されたニジマスが自然繁殖しているのである。

114 周辺機器と道北遠征2016 だからやりすぎると「ヘビーデューティー」になるって言うとろうに 人生にタックル51
カブラー斉藤
フライフィッシングで言えばまずはフライそのもの、つながる先からティペット、リーダー含めたライン関連、次にもちろん竿、最後にリールまでを本体機器とする。それ以外の道具はすべて周辺機器とすることになるが、わしの場合の最大の周辺機器はやはりスーパーカブ号ということになろう。その最大の周辺機器機器たるスーパーカブ号にも実は今回の遠征で2007年のエンジンオシャカで廃車事件に迫る一大事発生!

121 フェイスブックはやめたけど
樋口明雄
せっかく引退宣言をしても、いつの間にか戻ってきている人もいた。中にはダイエットのリバウンドよろしく、前よりも凄い頻度で書き込みをするようになった気の毒な人も。その点、ぼくは昔から何事もスパッとやめられるタイプだ。

128 川向こう6
四釜裕子
一昨年の今時分に長良川の鵜匠を訪ねた。来るなら朝いちばんにと言われ、駅前の宿の朝ご飯の始まりを待って食べ、タクシーで向かった。

130 はじめてのフライフィッシング
荻原魚雷
糸を投げる。フライが川に落ちる。フライが流れる。釣れない。また投げる。糸がからまる。木や岩にひっかかる。そのくりかえし。昔の自分がやっていた魚がかかるまでのんびりぼーっとしてる釣りとはまったくちがう。フライフィッシングはおもいのほか忙しかった。

132 今度は畑を始める 高原町通信12

牧 浩之
春は忙しい。猟期が終り、ヤマメが解禁になる。今まではそれだけだったが、今年からは畑作業が始まった。高原町では3月下旬になると霜が降りる心配がほぼないため、春夏野菜の栽培が始まる。多くの野菜が植え付けと種まきの時期になり、昨年から育てているタマネギとニンニクは収穫に向けラストスパート。これらは昨年にお父さんと一緒に植えつけた、最後の作物だ。枯らすことなく、見事に育ててみせる。畑なんて手伝った程度の経験しかなかったが、僕はなぜか自信満々だった。

138 ちっちゃなワカサギの輪舞曲(ロンド) 水辺のアルバム6
水口憲哉
ワカサギをめぐって漁師、水産試験場の研究者、釣り人、観光業者、消費者それぞれが異なる対応をする。ワカサギが育ち繁殖するのには、ほどよい富栄養化というものが確かにあるようである。しかし、、、

142 読者通信/ショップリスト
144 編集後記

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発行所:(有)フライの雑誌社
〒191-0055 東京都日野市西平山2-14-75
TEL.042-843-0667 FAX.042-843-0668
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編集発行人:堀内正徳
印刷製本:(株)東京印書館  禁・無断転載

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