つり人社鈴木康友社長の「朝日新聞よ!バス問題の大誤報も認めなさい!」発言に呆れる

株式会社つり人社社長の鈴木康友氏による「朝日新聞よ!バス問題の大誤報も認めなさい!」というタイトルの今日付けのコラムから。関心のない方には分からないだろうがこの「バス問題」とはいわゆる「ブラックバス問題」のこと。

朝日新聞が従軍慰安婦問題と東京電力福島第一原発「吉田調書」の誤報を認め、謝罪しました。日本人を辱しめ、貶めた”反日”&”売国”報道の大罪は誤報の取り消しや謝罪ですまされるものではありません。

「”反日”&”売国”報道の大罪」って、戦時中の特高みたいな物言いだ。

同様にブラックバス害魚論も朝日新聞が根も葉もないでっち上げ報道を繰り返したことが発端で日本中に広まりました。
「釣り業界は土下座しろ」という変質的魚類学者の意見を何度も取り上げました。従軍慰安婦問題をでっち上げた吉田清治証言を32年間も垂れ流し続けたケースと同じです。
朝日新聞は、ブラックバス害魚論の誤報について速やかに認め、謝罪すべきです。

朝日新聞によるブラックバス害魚論について、『フライの雑誌』では過去20数年間にわたってとりあげ、批判してきた。単行本『魔魚狩り』でも章を割いて批判している。外来種問題において、独自調査の足りない上から目線の誘導報道による決めつけを朝日新聞が繰り返してきたという認識は、わたしも持っている。

しかしながら、朝日新聞は「吉田調書」と「従軍慰安婦問題」で誤報を認めたのだから、「バス問題の大誤報も認めなさい!」とぶちあげるのは、さすがに無理がある。相当に朝日が憎いのだろうけどそこはつながらない。論理が無茶苦茶だ。

釣り界の皆さん、ブログ、フェースブック、ツイッター、ライン、メール、ファックス、電話、手紙・・・あらゆる手段で抗議して誤報の訂正と謝罪を求めましょう。

スーさんこと鈴木康友氏には『フライの雑誌』の取材でも色々とお世話になってきた。つり人社において鈴木さんのなしてきたたくさんの仕事は個人的にとても尊敬している。だからこそ意見具申する。

鈴木さんは日本の釣りマスコミ人でもっとも著名で影響力もある。個人的にどんな政治思想を持つのも自由だ。でもそれとは別に、今回のあなたの発言は言論人としてのレベルが低い。乱暴すぎる。「釣り界」って何だという気もするし。うちは入ってるのかな。

ひょっとして、次の月刊つり人には、「朝日新聞よ!バス問題の大誤報も認めなさい!」という記事が載るのだろうか。それはそれですごいことだ。つり人社は社長がこういうことを公言すると、出版物の部数が伸びるんだろうか。それはそれですごいことだ。

スーさんノート
スーさんノート
魔魚狩り―ブラックバスはなぜ殺されるのか
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